遺言を作成する際の注意すべきポイント④ 付言事項

「付言事項とは?」


遺言書では、自筆証書遺言・公正証書遺言ともに、相続分の指定・財産の処分・祭祀の承継者の指定などを書き残すことが主目的ですが、財産配分を規定した後の結びとして「付言事項」といって、別途、相続人へ「気持ち」「一言」を書き加えることもできます。


「付言事項を書いた方がいいケースとは?」


被相続人の最期のメッセージである「付言事項」ですが、次のようなケースでは、書き加えることをお勧めいたします。


・特別受益がある場合(生前に、特定の相続人にのみ贈与していた)


・寄与分がある場合(生前に、特定の相続人が財産の増加・維持に貢献してくれた)


・法定相続分と異なる財産の処分を書いた


・自分の葬儀・埋葬方式について希望がある


「付言事項には法的拘束力がない」


このように自分の気持ちを伝えることができる「付言事項」ですが、残念ながら「法的拘束力」はありません。


「付言事項」に


「みんな仲良く暮らして欲しい」


という気持ちの部分や、


「海に散骨して欲しい」


と埋葬方法の希望を書いても、それを守るかどうかは、残された家族の気持ち次第となります。


「付言事項」を守らなくてもペナルティはありませんし、遺言書や相続が無効となることもありません。


「付言事項のメリット」


付言事項には、法的拘束力はありませんが、次のメリットが考えられます。


メリット①遺言書の一部なので軽視されにくい


形式的には、遺言書の一部となりますので、日記・メモとは重みが違います。


相続人も重要であると認識されやすいです。


メリット②争いが減りやすい


法定相続分と異なる財産の処分内容・特別受益・寄与分を書いた場合、その理由を自分の言葉で書けば、相続人も納得し、争いに発展する可能性が低くなりやすいです。


メリット③相続人に不利な内容のときには有効


財産を第三者や団体を寄付する場合など、相続人に不利になる内容のときは、相続人の理解を求めやすくなります。


「付言事項を記載するのが有効な6つの具体的なケース」


①残された家族に、みんな仲良く暮らして欲しい場合


②配偶者・ペットの行く末が心配な場合


③自分の葬儀・埋葬・墓守・法要について希望がある場合


④家業を継続して欲しい場合


⑤家宝などの扱いに希望がある場合


⑥法定相続分とは異なる遺産分割を希望する場合・理由を書きたい場合

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