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ペットが他人に危害・損害を与えた場合の改正の法的責任は?

http://uxlayman.hatenablog.com/entry/2017/01/26/insentens

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「飼い主は、他人に迷惑をかけないように心がける」

 

 

愛するペットを可愛いがるあまり、気がついたら、周辺・他人の迷惑をかけていた!という経験はありませんか?

 

客観的に・第三者として、他の飼い主を見ていると、簡単に気がつくのに、いざ、自分のこととなると・・・

 

離島で1人暮らしというケースでもない限り、他人・社会という周辺のことを気にかけるように心がけましょう。

 

特に、動物そのものが嫌い!苦手!アレルギー!という方もいらっしゃいます。

 

自分やかわいいペットが楽しく・トラブルに巻き込まれないよう、生活するためにも、周辺からの理解は必要不可欠です。

 

 

「ペットのトラブルは、法律的な問題だけではない」

 

ペットの飼育・管理が法律上「合法」「問題なし」としても、それだけで十分ではありません。

 

「マナー」も大切です。

 

ペットの鳴き声・騒音・抜け毛(羽)・悪臭・糞・尿の処理などは、周辺の人に迷惑をかけないように気をつけましょう。

 

これらをきっかけに、近隣トラブルにも発展しかねません。

 

「ペットの悪臭・鳴き声・糞尿により、飼い主は責任が負うケースも」

 

ペットは、独自の体臭を持っています。

 

小まめに、シャンプーをしてケアしましょう。

散歩の際の糞尿の片づけは飼い主の当然の義務です。

 

鳴き声も、受忍限度を超えるようなケースですと、飼い主に損害賠償責任を問われることもあります。

 

悪臭・糞尿・鳴き声により、周辺の方の安眠が妨げられたり、精神的に異常をきたしたりすると、民事上の損害賠償請求を起こされる危険性もあります。

 

他にも、裁判所の判決で「ペットの飼育禁止」を命じられる可能性もありますので、ペットの飼育・管理には注意が必要です。

 

 

「集合住宅(アパート・マンション)の場合は、「管理規約」を確認しましょう」

 

集合住宅(アパート・マンション)の場合、「管理規約」で「ペット飼育禁止」を設けているケースもありますので、入居前・ペット購入前には確認しましょう。

 

賃貸住宅ですと、「広告」や「チラシ」に、「ペット可」と明示されているケースが多いですが、分譲マンションでは、「ペット可」だけではなく「管理規約」で詳細を確認しましょう。

 

管理規約で「小型犬のみ」「2匹まで」「何センチまで」と細かく規定されているケースも多いです。

 

「集合住宅(アパート・マンション)の「管理規約」に違反するとどのよう責任を負うのか」

 

賃貸・分譲マンションの「管理規約」には、法的拘束力があります。

 

したがって、他人に迷惑をかけずに、ペットを飼育・管理していても、賃貸借契約書を解除されたり、マンションの退去を請求されることもありえます。

 

このように、重大な違反行為となりますので、細心の注意をしましょう。

 

「集合住宅(アパート・マンション)での、ペット飼育の「管理規約」違反の実例?!」

 

実は、私が住んでいる分譲マンションでも、中古で購入した方が「管理規約」(規定では○センチ以下)に違反する「大型犬」を飼育していて問題となりました。

 

管理組合からの飼い主への注意に対して、

 

飼い主は「不動産から飼って良いと言われた」

 

不動産屋は、「そんなことは言っていない」

 

と泥仕合。

 

結局、管理組合としては、「退去」請求などの法的措置をとりませんでしたが、飼い主の方も、バツが悪そうな感じで、マンションに住んでいます。

 

分譲マンションの場合は、特に注意しましょう。

 

ペット禁止で退去となると、マンションの売却が大変ですし、場合によっては売却損で大きな損失を受けるかもしれません。

 

「ペットが他人に危害・損害を与えた場合の3つの法的責任」

 

ペットが他人に危害・損害を与えた場合、飼い主が負う法的責任は3つあります。

 

①民事上の責任

 

②刑事上の責任

 

③行政上の責任

 

です。

 

「ペットが他人に危害・損害を与えた場合、飼い主が負う民事上の責任とは?」

 

こちらは、損害賠償請責任として金銭を支払うケースが大半です。

 

有名なケースですと、今をときめく「ひふみん」こと加藤一二三さんの裁判があります。

 

「集合住宅に住んでいる加藤九段が、自宅の玄関前や庭でノラ猫に餌を与え始め、猫が18匹まで増えました。

同じ敷地内の住民たちは猫の糞尿の始末や悪臭・車に引っかき傷をつけられたりしました。

住民たちは、管理組合の条項にある「迷惑を及ぼす恐れのある動物を飼育しないこと」に違反するので、猫への餌やりを中止するように何度も求めましたが、加藤さんは拒否し続けました。

ついに、集合住宅の9戸(全10戸中)の住民たちが加藤さんに対して、

「猫への餌やりの中止」と「慰謝料請求」

で東京地裁に提訴したのです。

裁判で、加藤さんは

「猫は迷惑を及ぼす恐れのある動物ではない。動物愛護の精神で猫に餌を与えていて、猫の数を減らすために不妊去勢手術をした」

と主張しました。

東京地裁の判決では、

「被告(加藤さん)は猫に餌やりだけでなく、段ボールを用意して住みかを与えて飼育している。その猫が原告住民に様々な被害を及ぼしていて、住民らの人格権を侵害している」

として、加藤さんに「餌やりの中止」と「約200万円」の慰謝料支払いを命じました。」

このように、ノラ猫を餌付けし、周辺住民に迷惑をかけると、大きな代償を払うおそれもありますので、注意しましょう。

 

「ペットが他人に危害・損害を与えた場合、飼い主が負う刑事上の責任とは?」

 

刑事上の責任とは、刑法上の犯罪が成立することです。

 

たとえば、ペットが他人にケガを負わせた場合、事情によっては、飼い主に「過失傷害罪」が成立するというケースがあげられます。

 

 

「ペットが他人に危害・損害を与えた場合、飼い主が負う行政上の責任とは?」

 

たとえば、不適切に、ペットの飼育・管理をしたことにより、他人に迷惑をかけますと、行政により立ち入り検査・指導・勧告などが行なわれるケースがあげられます。

 

 

「ペットが他人にケガをさせてしまった場合、飼い主はどのような責任を負う?」

 

ペットの飼育中や散歩中などに、他人にケガをさせてしまった場合、飼い主は、どのような責任を負うのでしょうか?

 

次の3つの飼い主の態度・姿勢のパターンによって、責任が違ってきます。

 

・飼い主の態度・姿勢:パターン①→飼い主に何も落ち度(過失)がない場合

 

・飼い主の態度・姿勢:パターン②→飼い主に何も落ち度(過失)がある場合

 

・飼い主の態度・姿勢:パターン③→飼い主がペットをけしかけた(故意)場合

 

 

「飼い主に何も落ち度(過失)がなく、ペットが他人にケガをさせてしまった場合の飼い主の責任は?パターン①」

 

 

パターン①の場合、飼い主に落ち度(過失)がなければ、原則として「民事上」「刑事上」も責任は負いません。

 

ただし、落ち度(過失)があるかないか?の判断は、飼い主に厳しい基準・判断となっています。

 

民事の場合ですと、飼い主は、動物の種類・性質にしたがって、相当の注意をもって、正しく飼育・管理したことを証明する必要があります。

 

証明できなければ、損害賠償責任を負うことになります。

 

責任を負わなくても済むには、

 

天災などで、鎖が切れて、逃げ出してしまった!

 

第三者が、ペットを逃がしてしまった!

 

などの事情がないと、難しいのが実情です。

 

「飼い主に何も落ち度(過失)があり、ペットが他人にケガをさせてしまった場合の飼い主の責任は?パターン②」

 

パターン②の場合、飼い主に落ち度(過失)があるので、原則として「民事上」の損賠請求の責任を負うことになります。

 

ですが、ケガをした方に「落ち度(過失)」があった場合は、「過失相殺」により、損害賠償の金額が減額される可能性があります。

 

交通事故で、6対4の責任で・・というのと同じ考え方です。

 

刑事上では、「過失傷害罪」が成立し「30万円以下の罰金・科料」の責任を負うことになります。

 

ただし、この刑は「親告罪」ですので、ケガをした方が「刑事告訴」しない限りは、裁判にはなりません。

 

「飼い主がペットをけしかけて(故意)、ペットが他人にケガをさせてしまった場合の飼い主の責任は?パターン③」

 

パターン③の場合、刑事上、飼い主は傷害罪が成立します。

 

この場合、ペットの扱いは、包丁などの凶器と同じ道具とみなされます。

 

 

「ペットが他人に危害・損害を与えた場合の法的責任のまとめ」

 

・法律的な責任だけではなく、マナーの配慮する

 

・周辺との有効な関係の構築をめざす

 

・アパート・マンションの場合「管理規約」を確認する

 

・ペットが人にケガをさせてしまった場合は、飼い主は「民事上」「刑事上」「行政上」の責任を負う可能性あり

 

 

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