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ペットの法律的な地位・扱いは?

http://uxlayman.hatenablog.com/entry/2017/01/26/insentens

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「ペットは、権利義務の主体にはなれない」

 

 

人間とペットとの法律的地位の違いですが、

 

人間は、権利義務の主体になれる。

 

ペットは、権利義務の主体になれない。

 

という違いになります。

 

「権利義務の主体」を簡単に説明しますと、「不動産」「自動車」「パソコン」などの所有者(所有権)になれたり、逆に、「借金」の返済義務を負うことができることです。

 

つまり、ペットは、所有者になったり、借金を返済する義務を負うことはないということになります。

 

 

「ペットは、権利義務の客体にはなれる」

 

逆に、ペットは権利義務の客体になることはできます。

 

これは、所有権の目的(物)(客体)になることができるということです。

 

つまり、Aさんのペットになることができるということになります。

 

 

「ペットは、法律的には物なの?」

 

権利義務の主体・権利義務の客体という観点からすると、法律的には、「ペットは物」扱いなのでは?と思えませんか?

 

たしかに、原則的には、法律的には「ペットは物」とい扱いをしています。

 

たとえば、ペットを殺された場合、飼い主は、殺した者を、民事上の損害賠償請求を行うことになります。

 

刑事上の責任としても、「器物損壊罪」となります。

 

ペットを持ち去っても、適用されるのは「誘拐罪」ではなく「窃盗罪」となります。

 

現在では、ペットは家族と同じという気持ちを持つ方が増えているのに、法律的地位・扱いには違和感を感じますね。

 

「他の物とは違い、法律的には、ペットは特別扱い」

 

ちょっと納得のいかない法律的地位・扱いですが、法律的に特別扱いをされていることもあります。

 

たとえば、「動物の愛護及び管理に関する法律」という法律があります。

 

この法律では、動物虐待を禁じ、違反すると罰則が定められています。

 

やはり、ペットは、単に「物」ではなく「命」ある存在であることを法律も認めているのです。

 

他にも、法律ではありませんが、判例では、ペットを殺した者に、飼い主の精神的ダメージを認め慰謝料を認めているケースもあります。

 

 

「権利義務の客体とはならないペットもいる」

 

ペットは、権利義務の客体(誰かの所有物)になるのが原則ですが、例外的な存在もいます。

 

野生動物です。

 

誰の所有物でもない(民法では「無主物先占」と言います)野生動物は、最初に捕まえた者が所有者となります。

 

逆に、殺しても罪になりませんし、狩りをして食べても、犯罪とはならず、損害賠償請求もされません。

この点で、ペットと野生動物では、法律的地位・扱いが異なっています。

 

例外的に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」等により野生動物も保護の対象となっているケースもあります。

 

 

「ペットとして飼ってはいけない動物もいる」

 

法律の規制によって、飼ってはいけない動物もいます。

 

絶滅危惧種や危険(危害を加える)な動物などです。

 

前者の代表として、有名なのが、通称「ワシントン条約」です。

 

正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」という名称です。

 

この条約では、絶滅危惧種がリスト化され、輸出入などの国際取引が規制されています。

 

違反すると罰則がありますので、要注意です。

 

 

「動物愛護法とは」

 

原則的に「物」扱いをしている法律ですが、ペットブーム等の時代背景の後押しもあり、じょじょに法整備がすすめられました。

 

そして、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護法)が制定されました。

 

その後も、動物虐待が社会問題化したこともあり、刑罰の厳格化といった法改正が行われています。

 

 

「まとめ」

 

・ペットの法律的地位・扱いは、原則的に「物」となる

 

・ただし、「動物愛護法」などによって、一定の保護をされている

 

・ペットとして飼えない動物もいる