お金と法律のお悩みを解消

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坊主に残業代を支払う? 東本願寺、門徒世話の2僧侶に時間外賃金未払い お寺と雇用とお金について

http://uxlayman.hatenablog.com/entry/2017/01/26/insentens

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「坊主に残業代を支払う?!の衝撃」

 

 

以前、このようなニュースが報道されました。

 

「真宗大谷派の本山・東本願寺が、門徒の世話をしていた男性僧侶2人に、時間外労働の割増賃金の一部を支払っていなかったことが分かった。」 同派は、2013年11月~今年3月の不払い分と延滞金計約660万円を支払った。」

とのこと。

 

何が衝撃なのでしょうか?!

 

 

 

えっ?! 

 

お坊さんって、お寺の労働者なの?

 

お寺と雇用契約を結んでいたの?!

 

という点です。

 

なにせ、無知なもので・・・

 

 

「お坊さんの法的な立場・身分・契約関係を考えてみると・・・」

 

たしかに、お寺とお坊さんとの関係って、他にないのですよね・・・

 

個人事業主でもないし・・・

 

業務委託契約?

 

委任契約?

 

でもなさそうだし・・・

 

「修行」の法的な位置がわからないです?!

 

 

 

「今回のお坊さんは、お世話係?研修?」

 

どうやら、この件の場合は、「修行僧」ではなく「若いお坊さんのお世話係、研修・指導担当」といった管理職的な立場のお坊さんだったようです。

・1973年に労働者代表と結んだ覚書で、補導に関しては「時間外労働の割増賃金は支給しない」と定めていた。 ・同派は16年1月分から、毎月一律23時間分の時間外労働の割増賃金を支払うようになった。

 

・同派とユニオンの団体交渉がまとまり、今月24日までに協定を締結。

 

・請求者の2人については、雇い止めにした。

 

この事情からすると、雇用関係があったようですね・・・

 

しかも、例の「固定残業制」で・・・

 

 

「サービス業全体のトレンド?!」

 

お寺までも・・・

 

今年に入ってからは、ヤマト宅配便の人手不足騒動など、いよいよ「サービス業」の待遇改善のトレンドが本格化しているのでしょうか?!

 

労働者側の権利意識・法律知識の変化が起きているのかもしれませんね。。。

 

サービス業の経営者・経営予定の方は、今後は、「人材」「人件費」のトレンドの変化を想定したうえで、事業計画を立てる・見直すことも必要かもしれませんね。。。

 

 

「雇われ坊主は厳しい労働環境?!」

 

個人的には、先日のお坊さんの残業代請求事件には、びっくりしました。。。

 

じゃ、お葬式で、お経を読んでしたら、

 

「そろそろ、定時退社の時間なので、お経を短縮させていただきます・・・」

 

とか言われたら・・・とか?!

 

そもそも、ありがたい説法とかお話の説得力がなくなりそう・・・とか?!

 

いろいろ、考えてしまいました。。。

 

 

おれら坊主だって雇われサラリーマンなんだよ!

 

つらいんだよ!

 

という心の叫びが聞こえてくるような?!

 

どこの業界でも、雇われの身は、つらいですね・・

 

 

「坊主丸儲けは本当なのか?! お坊さんは、儲かるのか?!」

 

でも、昔から「坊主丸儲け」と言いますよね?!

 

「坊主丸儲け」は、本当なのでしょうか?!

 

だって、「坊主・お寺=無税」でしょう?!

 

坊主・お寺は、無税・税金がとられないというイメージがありませんか? 確かに、お寺(宗教法人)は、税制上、非課税の特典を受けています。

 

ただし、課税されている事業もあります。

 

 

 

坊主丸儲け:宗教法人の非課税とは?!」

 

通常、法人(株式会社等)は、所得を得て利益が発生した場合、法人税や法人地方税を納める義務があります。 ただし、法人格によっては、非課税になるケースもあります。

 

その代表例が「お寺・神社」(法人格:宗教法人)です。

 

この「宗教法人」として認証をうけた法人の(公益)事業に関しては、原則的に「非課税」という扱いになります。

また、同じように「非課税」となる団体としては、他には「公益財団法人」「公益社団法人」「NPO法人」「町内会・PTAなどの任意団体」などがあります。

 

余談ですが、「暴力団」の運営費についても「町内会・PTAなどの任意団体」と同じ扱いを受け「非課税」とされています。。。

 

先般、北九州市の「工藤会」の代表者が、この非課税扱いを受けている「運営費」を個人的に流用した(個人の所得だ!)ということで、脱税(所得税法違反)容疑で逮捕されていましたね。

坊主丸儲け非課税の事業は公益事業と呼ばれます。」 株式会社の設立手続きと異なり、「宗教法人」「公益財団法人」「公益社団法人」「NPO法人」の設立に関しては、役所の許認可・認証・審査・監督等が厳しく、設立・運営するのは、なかなか大変のようです。。。

 

坊主丸儲け:宗教法人でも課税される事業とは?!

宗教法人等であっても、下記の34事業を営んだ場合は、法人税等の課税対象となります

 

・課税される収益事業(34事業)

 

  1. 物品販売業 2. 不動産販売業 3. 金銭貸付業 4. 物品貸付業 5. 不動産貸付業

その他の飲食店業  

  1. 製造業 7. 通信業  8. 運送業 9. 倉庫業 10. 請負業

           11. 印刷業 12. 出版業 13. 写真業 14. 席貸業 15. 旅館業    

  1. 料理店業  17. 周旋業 18. 代理業 19. 仲立業 20. 問屋業

 

  1. 鉱業 22. 土石採取業 23. 浴場業 24. 理容業 25. 美容業

 

  1. 興行業 27. 遊技所業 28. 遊覧所業 29. 医療保健業 30. 技芸教授業

 

  1. 駐車場業 32. 信用保証業 33. 無体財産の提供業 34. 労働者派遣業

 

例えば、お寺が所有している駐車場で駐車料金を取っていると「31. 駐車場業」に該当して課税対象となります。

 

また、宗教活動とは無関係のグッズ・お土産・お寺で以外でも買うことができる線香・ろうそくといった物の販売には課税されます。 「坊主丸儲け:非課税事業と課税事業を分ける?!」

宗教法人は、公益事業(非課税)と収益事業(課税)を分けて決算を行う必要があります。

 

「坊主丸儲け」と言われているのは公益事業(非課税)に限定されますね。

 

別々に、経理・決算する必要があるため、複雑・煩雑な事務処理を要求されます。

 

結構、大変そうですね。。。

 

 

「まとめ」 

 

・坊主丸儲けと思われているが「非課税」となるのは「公益事業」だけ

 

・収益事業を行った場合は、課税される

 

・決算・経理は別々にする必要があるので、大変

 

・坊主丸儲けなのかは不明

 

 

 

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